静岡福岡県人会設立趣意書 | 静岡福岡県人会

2015年3月3日
静岡福岡県人会設立趣意書

静岡福岡県人会設立趣意書

設立発起人一同

 

本年4月、博多祇園山笠振興会を始めとする大勢の皆様が静岡を訪問され、勇壮な山笠を奉納されることになりました。我々の縁の地、九州、福岡そして博多の宝である博多祇園山笠をその発祥以来770年余の永き間、大事に守りそして育てて来られた博多の方々に畏敬の念を抱きますとともに、この日本を代表するお祭りがますます発展することを心より祈念しております。

我々の住む静岡県でお生まれになった鎌倉中期の臨済宗の高僧「聖一国師」は、宋から帰国後に博多に承天寺を開山され、初代住職を務められました、その際の1241年に疫病退散を願って人々の担ぐ施餓鬼棚に乗って祈祷水を撒いたことが博多祇園山笠の始まりとされております。最近はその「聖一国師」の栃沢の生家で毎年「水汲みの儀」が行われその聖水が博多に運ばれ承天寺の前で追い山の勢い水として撒かれております。博多祇園山笠にその誕生から永い時を経てまた今日でも静岡県が深く関わっていることは、両県に縁のある我々としても誇りに感じるところであります。

また、関ヶ原の合戦での武功により筑前52万石を拝領した黒田長政がその地を福岡、城を福岡城となづけ、福岡藩初代藩主として、徳川家康の目指す新しい世づくりを支えたことも知られております。今年2015年は徳川家康公薨去四百年という記念の年であり、静岡県に於いて数々の記念行事が推進されています。そのシンボルイベントのひとつとなる静岡まつりに博多祇園山笠が招聘されたことは静岡で福岡県人会を設立するのに正に千載一遇の機会と考えます。両県の関係を語り合い、福岡県と静岡県の友好関係のさらなる促進や両県のますますの発展に貢献していくことを目標にしてまいります。

 

平成27年3月3日

発起人: 後藤 康雄  はごろもフーズ(株) 代表取締役会長

     難波 喬司  静岡県副知事

     服部 守親  日本銀行静岡支店長

     白垣 好信  東京海上日動火災保険株式会社 理事 静岡支店長

     相浦 司     西日本電信電話(株) 理事 静岡支店長

     蓑田 隆一  三菱商事株式会社 静岡支店長